The International Institute of Touch Therapies
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エメットテクニックCCD(クライアント・クリニカル・デイ)レポート

今回は3種類のエメットテクニックのトレーニングに参加してきました!

クライアント・クリニカル・デイ(CCD)では、プラクティショナーコースを修了した人を対象に、クライアントの状態に合わせて既に習得済みのテクニックを組みあわせた施術の実践を行います。インターアクティブなクラスで、参加者により出る質問や悩みが異なるため、1度として同じクラスはないとされているCCD。エメットテクニック考案者のロス先生は現在74歳。限定したクラスのみ直接指導されていますが、今回はなんと3つのトレーニング全てがロス先生による指導だったため、 見逃せずクロアチアまでやってきての参加となりました! 聞いていた通り、以前参加したCCDとはまた施術内容が違い何度参加しても新鮮です!

参加者はクロアチア、スロベニア、ボスニア、ルーマニア、ルクセンブルグ、ポルトガル、イタリア、ドイツ、オランダそしてオーストラリアからロス先生が教えるからと来ている方も、そして私が日本から参加しているので11か国から50名の人が受講していました。そしてクロアチアからの参加者の90%以上が理学療法士、残りの多くが作業療法士の方々でした。

CCDには専用のテキストは一切なく、今まで学んだテクニックを元にクライアントの状態に合わせて組み合わせていく一期一会。マニュアル化せずに状態に合わせて行うカメレオンテクニックと呼ばれるエメットならではの組み合わせがダイナミックで面白かったです。同じ腰痛でもどこからきているかは異なるため、アプローチに使う「ムーブ(技)」の数も種類も異なります。

例えば、
ハムストリングスのコリから坐骨神経痛となり腰痛が発症したもの
肩のコリや首の問題から発症しているもの
骨盤の問題などからきている場合など
ケースによりアプローチが異なります。

今回の参加者は全員プロフェッショナルコースEP1以上の方ばかりだったので、質問の中ではエメットテクニックを受けに来るお客様に良く見られる腰痛や体の不調などのお悩みから脳性麻痺の方へのアプローチまで幅広いテーマで興味深いものが多かったです。今後、日本でもクライアント・クリニカル・デイを開催できるようにしていきたいと思っています。

ロス先生の言葉

「生きている限り、自分にとって日々気づきとなることがあり、学びとなることがある、学びがある限り自分はそれをみんなにシェアし続ける」

ロス先生は、洞察力にたけている人で、日々の生活の中で小さな見落としがちなことを見逃さず気づくことの大切さを語っています。人や動物の反応などもよく観察しています。そこで気になったことを確認したり、実際に触れてみたりすることでどのような変化がクライアントや動物たちに起こるか、その時どんな反応を見せるかもケースバイケースで異なり、毎回が新しい気づきがあり学びとなっているそうです。

そうして日々また新しいテクニックを開発し続けているロス先生ですが、それを他の人にシェアしていくことで、更にその先にいる人たちの助けになることを実感しているとロス先生は言っています。

気づいたことを実践していく中、どのような伝え方が学んでいる人たちに伝わりやすいのか皆からの反応を聞きまた日々精進していくというロス先生の姿勢は私たちのとってもありがたいです!


次回は2つ目のトレーニング「ビヨンド7A’s」です