The International Institute of Touch Therapies
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admin

15 9月 2019

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Dr.マンサナレスを訪ねて

私がDr.マンサナレスのチャートに出会い、その詳細なチャートに惹かれ興味を持ったのは今から10数年前のことです。

一度受けてみたいと思っていた 医師でありリフレクソロジストでもあるDr.マンサナレスの講座を去年 チャンスが あり、初めて受講することができました。

クラスは人数限定のクラスで、Dr.マンサナレスの目が届く人数となっており、今回の参加者はリフレクソロジスト歴10~20年の方が多く、イギリス、ウェールズ、アイルランド、フランス、ポーランドと様々な場所からこのために集まってきていました。

参加者の方々と話してみると、やはり皆さんずっとDr.マンサナレスの講座が受けたいと思っていたそうで、ようやく受講することができたと喜んでいた方が多かったです。 経験豊富なプロのリフレクソロジストから現在最も注目されているDr.マンサナレスが開催するセミナーは各国で大変人気が高いことを目の当たりにしました!

Dr.マンサナレスのサイエンス・ベースド・リフレクソロジーの始まりは、Dr.マンサナレスの一番の関心が「なぜリフレクソロジーが機能するのか?」それを科学的に検証したいという思いから始まったそうです。そのためにまず調査として開始したのが、ディポジットの組織構成を知るために様々な病理の患者からディポジットを採取する生体組織検査を行ったそうです。

また、70,000件の臨床を元に作り上げた足のチャートと聞き、実際にDr.マンサナレスにどのようにしてデータを取ってきたのか伺ったところ、勤務先の大学病院や自身の診察室に来た患者で規定に合った人達に都度許可を取り、足のディポジットを確認し、35年間コツコツとデータを取っていったとのことです。

リフレクソロジーのインパルスが末梢神経により伝達されるかどうかや、それが実際に脳へ到達するのか、そして施術中に脳内の生体電気に変化が生じるかなどを検証するべく下記の状態での脳波をE.E.G.にて測定を行ったそうです:
①施術を受けずに眼を閉じている時の状態
②問題の見られない健康な足へのフットリフレクソロジーを受けている時の状態
③神経を切断した感覚のない下肢に対して刺激を受けている時の状態
④両方の大腿(四頭筋付近)に対して刺激を受けている時の状態

これらにより、更に神経生理学的観点から脳に最も効率よく伝達される圧や、各反射区に対する必要な施術所要時間、そしてどのようなテクニックが的確に刺激を伝達させるために必要なのかがわかってきたそうです。

Dr.マンサナレスのように科学的にリフレクソロジーを検証しているリフレクソロジストは他にいないため、私はそこに大変興味を惹かれました。

Dr.マンサナレスの第一印象は、とても生真面目という感じの印象でしたが、実際に講座に出てみると、とても丁寧に指導してくださる先生で、自身の今までの研究を元に築き上げたチャートやディポジットのとり方をとても熱心に教えてくださる先生でした。

マンサナレスメソッドではディポジットのタイプや痛みの度合いなど、反射区の状態を見る際に重視するポイントがいくつかあります。それにより異なった意味を持っています。実際に反射区を探り、触れられるディポジットの感触を感じ取りその意味合いを理解することも、このメソッドでは大きな意味を持っています。取り違えてしまうと状態の把握に間違えが生じてしまうからです。

何を学ぶにしてもそうですが、今回参加して感じたのは、柔軟性が大事なこと。10年20年とリフレクソロジーを続けていると、それぞれにこだわりもあるため、ついつい馴染み深い触れ方をしてしまうのですが、マンサナレスメソッドでは、ディポジットの違いを感じ取るための独自のテクニックを使用します。何十年もサムウォークで反射区を触れてきた人の中には中々切り替えられない人もいて、意識している時は何とかなるけれど、夢中になるとすぐにいつものサムウォークに戻ってしまう方もいました。そして、皆さんおっしゃるのは「今までの触れ方ではこのディポジットのタイプの違いが感じ取れなかったけれど、マンサナレス・メソッドの独自のテクニックでは確かに感じ取れる!」とのことです。

まず状態の把握のために細かく聞き取りをし、それに対し仮説を立て、その後実際に足に触れ状態の確認をしていきます。面白いのは仮説を立てた個所に実際にディポジットがあり、それがどのようなタイプのものかを感じ取っていく工程です。

そうして聞き取りから立てた仮説と触れてみてクライアントの足から得られた情報を元に施術を行います。

リフレクソロジーの反射区とは「脳や器官、内臓に関連している末梢神経が集中して皮膚の表層に到達している箇所で、主に足や手、そして顔の反射区が知られています。その反射区に触れることで身体の状態を知り、またその調整にも役立つ部位」として知られていますが、リフレクソロジーには様々な種類がるようにリフレクソロジーチャートも様々なものが存在しています。特に足のリフレクソロジーチャートには数えきれない種類のチャートが存在します。

Dr.マンサナレスは、「人間の身体の構造は皆同じなのだから正確な反射区の位置の把握をしたい」という信念のもと35年間かけて臨床を取り続け、その結果自身も納得する反射図を作りあげました。そして、その後、多くのリフレクソロジストからの要望もあり、自身が行うコースやセミナーを遂に開講されることとなりました。

Dr.マンサナレスの反射区の一部を例にとると、例えば肺の問題を抱えている患者に対して施術を行った際に、その多くが痛みを訴える箇所に対してまとめたデータをもとに肺の反射区を割り出しているそうです。

大人の足における肺の反射区を実際の大人の体の割合から考えると大変高さが狭く、いろいろと検証していくうちに、「まだ生まれていない胎児は肺呼吸していないことから肺に空気が入っておらずしぼんだ状態」と仮定したところ、他の体の割合も胎児に当てはめてみると合致が行くものであったそうです。
全てそのような検証をもとにチャートを作っているため、反射図を作り上げるのに膨大な時間がかかるそうです。下記のチャートはマンサナレス・メソッドのチャートの一部です。

この度ご縁があり、日本でマンサナレス・メソッドのセミナーを開催させていただけることとなりました!

プロのリフレクソロジストの方で現在行っているリフレクソロジーをさらに充実させ、新たな視点を足していきたい方、そしてリフレクソロジーに関するエビデンスについて知りたい方には見逃してほしくないセミナーです! そして、これからリフレクソロジーを始められる方には最短でリフレクソロジーの深さを知り、足から様々な情報が読み取れるようになれるマンサナレス・メソッド! 今から12月のセミナーが私も楽しみで待ち遠しいです!!